一般社団法人福島県古民家再生協会のビジョン

「これから目指す協会にとってのビジョン」



私達が育って来た頃は自然が豊かで子供達がたくさんいて、太陽の下で野山を駈けめぐり遊びを通じて先輩の教えを見て育ち大きく成ったら、親の面倒を見て自分達が子供達の夢を叶える為、朝の暗いうちから毎日遅く迄建築に携わる殆どの人が先輩の技術を見て教えてもらい、一人前になろうと腕(技)を磨き親方に叱られ、汗を流しながら世の中の為に認めてもらおうと誰しもが頑張ってきた世代です。

子供は親の背を見て育ち文化や風習は引き継がれ、住まいは地元の棟梁に・家族は二世帯以上の同居は当たり前でした、しかしその誰しもが思っていた

当たり前の絆が崩れてきた昨今・自然・教育・家族の絆・今までに保たれて

いたパラダイムが大きく変わって来た事は事実です。

少なかれ、高度成長時期から今日迄の私達の思考が目先を優先してしまい、

面倒だ・手間が掛かる・今時流行らない・と言う勝手な理由付けをしプライドを捨て需要に答えるべく、もっと早くと言ったユーザーの希望に答えようと

技を疎かにし、納めてしまえと急ぎ無責任に供給したのは事実でありました。又急速に科学・機械力の発達が進歩し後継者の低下・そして何よりも子供達への健康障害(ハウス・シック病)など、その事によってニーズに飼い咬まれ、見た目中心の社会へ・食べて終わりの利益優先のカタログ提供・後は野となれ山となれと知らんふり、30年後は建替えなさったらと又壊し環境の事など考えないで先人達が残して行った匠の伝統財産を壊し、大量生産によって世界中の自然までも破壊し地域の居住空間に於ける人々の生活の歯車を狂わせました。

僅か60年で変ったのは誰が・何が・どうして悪いのかとは今更問いません

大事なのは、野放しにした私達が一人でも多くの共有する方々と共に地域再生、活性化を図り少しでも自然に帰さなければ成りません。

過去にいきなり戻せとは言いませんが、此れからは今迄の住まいに対する考え方や持続可能な理由を教え体験する事により、理解・納得し頂き今からでも間に合うと思われますし、環境に良い循環型居住形成を残す事だと思います。

今迄、日本人の住まいは捨てる事無く使い回しをし上手にゴミなど出さず四季に合わせた居住空間を先人達が知恵を出し伝承して来ました。子供達に教え伝え里山で遊ばせ誇りを持って来た先人達の努力に感謝をしなければ罰が当たります。ゆっくりと時間を掛け、戻して挙げる行動こそが私達の任務であり、そして当りまえの課題であり、「未来の子供達の為」に夢を・自然を・残し継承する事だと考えます。